
【大垣市の学区一覧】家づくりのプロが教える後悔しない学区選びと家探しのポイント

引っ越しやマイホームの購入などで新生活を控えていると、”学区選び”はお子さまを持つご家庭にとっては悩みの種ですよね。
「できれば人気の学校に入れてあげたい」
「子どもがちゃんと馴染めるか心配…」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、岐阜県・大垣市の学区情報(小・中学校)をまるっと調査しました。
評判や人気だけに左右されない学校選びのコツや、転入学の手続きまで徹底的に解説しているので、大垣市での新生活を考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
大垣市の「小学校学区」一覧と学校基本データ
まずは、小学校の通学区域から見ていきましょう。
大垣市立小学校(全22校)と通学区域(町名)をチェック
現在、大垣市内には市立小学校が17校と、小中一貫の義務教育学校が1校(上石津学園・小学校部)があります。
通学区域は以下の通りです。
【小学校学区一覧表】
学校名 | 通学区域 | エリア・備考 |
---|---|---|
興文小学校 |
郭町1~4丁目、郭町東1~2丁目、御殿町1~2丁目、丸の内1~2丁目、高砂町1~2丁目、東外側町2丁目、西外側町1~2丁目、馬場町、西長町、鷹匠町、番組町1~2丁目、室町1~2丁目、鳩部屋町、桐ケ崎町、宮町1~2丁目、北切石町1~3丁目、神田町1~2丁目、西崎町1~4丁目、室村町4丁目、室本町1~5丁目、見取町3~4丁目、木戸町2丁目、木戸町(1~221・223~228・240の4)、南一色町(296の6~296の50・319の1・319の9~319の38・545・546・550・558・593の3・593の6~593の24・619・683の1・683の5~683の81・722の3・722の6~722の11・724・725の1・726の3・728の1・729~732・737~739・740の1~740の8・745・748の1)、船町2丁目 | 市中心部・旧城下町エリア(駅南側) |
東小学校 |
東外側町1丁目、栗屋町、歩行町1~2丁目、高橋町1~5丁目、代官町、新地町、東長町、清水町、中町、魚屋町、伝馬町、本町1丁目~2丁目、岐阜町、高屋町1~4丁目、錦町、藤江町1~7丁目、南高橋町1丁目、旭町1~8丁目、千鳥町1~4丁目、橘町1~4丁目、鹿島町1~5丁目、住吉町1~5丁目、早苗町1~5丁目、貝曽根町(153・154・155の1~155の5・156の1~156の3・157・158の1~158の3・159~161・162の1・162の2・163の1~163の3・164の1・164の2・165~168・169の1~169の3・170~172・173の1・174の1~174の4・175の1~175の2)、緑園、今宿1~6丁目、鶴見町、三塚町 | 市中心部東部・駅東 |
西小学校 |
新馬場町、切石町1~2丁目、船町3~7丁目、久瀬川町1~7丁目、日の出町1~2丁目、南切石町1~2丁目、今町1~2丁目、若森町1~4丁目、木戸町(1~221、223~228・240の4を除く)、南若森町、南若森町1~3丁目、南若森4~6丁目、本今町、本今1~6丁目、青柳町1~4丁目、割田町、割田1丁目(22の4・313の6・318の5・318の7・320の1・325の1・327の1・330の1~330の16)、2丁目(430の1)、3丁目(1・20)、外野町、宝和町 | 市中心部西側・西大垣駅周辺 |
南小学校 |
禾森町4~6丁目、新田町3~5丁目、今岡町1~2丁目、田町1~4丁目、船町1丁目、俵町、竹島町、新町1~2丁目、南高橋町2~3丁目、南頬町1丁目(144の1・145・146・147の1・148の1・149の1・167の1・168・169の1・185の2・185の4・186の1・186の2・186の4・187の1~187の4・188・189の1・189の2・195の1~195の3を除く)、南頬町2丁目、南頬町4丁目(59の1・60~62の1・62の3~62の6を除く)、寺内町1~5丁目、世安町1~4丁目、大池町、二葉町1~2丁目、二葉町3丁目(1~4・16~19)、羽衣町1~2丁目、羽衣町3丁目(1~3・15~17の2)、恵比寿町1~2丁目、恵比寿町3丁目(1・2・12~15)、花園町1~2丁目、花園町3丁目(1~3・10・11)、美和町 | 市中心部南側・南大垣駅周辺 |
北小学校 |
見取町1~2丁目、林町1~10丁目、笠縫町、笠木町、宿地町、河間町1~5丁目、八島町、室村町1~3丁目、南一色町(296の6~296の50・319の1・319の9~319の38・545・546・550・558・593の3・593の6~593の24・619・683の1・683の5~683の81・722の3・722の6~722の11・724・725の1・726の3・728の1・729~732・737~739・740の1~740の8・745・748の1を除く)、中野町1丁目 |
市中心部北側(駅北側) マンモス校 |
日新小学校 |
多芸島1~4丁目、入方1~3丁目、上笠1~3丁目、西大外羽1~4丁目、高渕町、高渕1~4丁目、上屋1~2丁目、友江1~2丁目、大外羽1~4丁目、割田1丁目(22の4・313の6・318の5・318の7・320の1・325の1・327の1・330の1~330の16を除く)、割田2丁目(430の1を除く)、割田3丁目(1・20を除く)、外野1~4丁目、外花1~6丁目 | 市南部・大外羽〜高渕エリア |
安井小学校 |
二葉町3丁目(5~15)、二葉町4~8丁目、羽衣町3丁目(4~14)、羽衣町4~8丁目、恵比寿町3丁目(3~11・16)、恵比寿町北4~8丁目、恵比寿町南4~8丁目、花園町3丁目(4~9)、花園町4~8丁目、長井町、江崎町、長沢町1~10丁目、安井町1~7丁目、新長沢町1~5丁目、寿町、東前町、東前1~5丁目、大井1~4丁目、禾森1~3丁目、新田町1~2丁目、築捨町1~5丁目、犬ヶ渕町、南頬町1丁目(144の1・145・146・147の1・148の1・149の1・167の1・168・169の1・185の2・185の4・186の1・186の2・186の4・187の1~187の4・188・189の1・189の2・195の1~195の3)、南頬町4丁目(59の1・60~62の1・62の3~62の6)南頬町5丁目、田口町、問屋町 |
市東部・禾森〜安井エリア 進学先中学:東・南・江並から選択 |
宇留生小学校 |
福田町、木呂町、熊野町、熊野町1~5丁目、荒尾町、牧野町1~4丁目、長松町(鯛ノ橋387~440)、古知丸1~4丁目、荒尾玉池1~2丁目、昼飯町(683の2・683の8・683の9・686の2・687・688の1・689の1・690の4・881の2・882の4~882の7・906の2・906の5)、赤坂町(930の1~930の8) | 市西部(荒尾駅周辺) |
静里小学校 |
静里町、桧町、中曽根町、荒川町(大谷川以西を除く)、久徳町 | 市北東部・荒川〜久徳エリア(新興住宅地) |
綾里小学校 |
綾野町(大谷川以西を除く)、綾野1~6丁目、野口1~3丁目 | 市南部・綾野地区(郊外農村部) |
江東小学校 |
島里1~3丁目、釜笛1~5丁目、外渕1~4丁目、川口1~4丁目、内原1~3丁目、横曽根町、横曽根1~5丁目、浅草1~4丁目、浅西1~4丁目、浅中1~3丁目、昭和1丁目 | 市東部・江東地区(郊外住宅地) |
川並小学校 |
小泉町、直江町、平町、古宮町、米野町、米野町1~3丁目、深池町、牧新田町、難波野町、今福町、馬瀬町 | 市南西部(田園地帯) |
中川小学校 |
中川町1~4丁目、中野町2~5丁目、曽根町1~3丁目、貝曽根町(153・154・155の1~155の5・156の1~156の3・157・158の1~158の3・159~161・162の1・162の2・163の1~163の3・164の1・164の2・165~168・169の1~169の3・170~172・173の1・174の1~174の4・175の1~175の2を除く)、赤花町1~2丁目、坂下町、楽田町1~8丁目、北方町1~5丁目、領家町1~3丁目、西之川町1~2丁目、三津屋町1~5丁目 | 市北部・中川〜曽根エリア(住宅開発地域) |
小野小学校 |
加賀野1~5丁目、小野1~4丁目、東町1~4丁目、波須1~3丁目、万石1~3丁目、三本木1~4丁目、大村1~2丁目、上面1~4丁目、津村町1~5丁目、大島町1~3丁目、開発町1~5丁目、和合新町、和合新町1~2丁目、和合本町1~2丁目、新開町、中ノ江1~3丁目 |
市東部・小野〜波須エリア マンモス校 |
荒崎小学校 |
長松町(鯛ノ橋387~440を除く)、新長松1~3丁目、十六町、島町、荒川町(大谷川以西)、綾野町(大谷川以西) | 市西部・長松〜荒川エリア |
赤坂小学校 |
赤坂町(930の1~930の8を除く)、池尻町、興福地町1~4丁目、草道島町、青木町、南市橋町、枝郷1~5丁目、菅野1~4丁目、赤坂新町1~4丁目、神明1~6丁目、赤坂新田1~3丁目、赤坂東町、赤坂大門1~3丁目 | 市北西部・赤坂地区(旧赤坂町エリア) |
青墓小学校 |
青墓町、青墓町1~5丁目、青野町、榎戸町1~3丁目、矢道町1~3丁目、昼飯町(683の2・683の8・683の9・686の2・687・688の1・689の1・690の4・881の2・882の4~882の7・906の2・906の5を除く)、稲葉東1~3丁目、稲葉西1~2丁目、稲葉北1~3丁目 | 市南西部・青墓〜昼飯地区(郊外農村部) |
墨俣小学校 |
墨俣町墨俣、墨俣町上宿、墨俣町下宿、墨俣町二ツ木、墨俣町先入方、墨俣町さい川 | 市南西部(旧墨俣町エリア) |
上石津学園(小学校部) |
上石津町牧田、上石津町乙坂、上石津町一之瀬、上石津町下多良、上石津町上鍛冶屋、上石津町谷畑、上石津町奥、上石津町袮宜上、上石津町宮、上石津町上原、上石津町三ツ里、上石津町上多良、上石津町前ヶ瀬、上石津町西山、上石津町宮袮宜上入会、上石津町宮三ツ里入会、上石津町上多良前ヶ瀬入会、上石津町下山、上石津町打上、上石津町堂之上、上石津町上、上石津町細野及び上石津町時山 |
市南西部(旧上石津町全域) 2024年に校舎竣工。 4小学校を統合。 |
出典:「通学区域一覧-大垣市」
小学校の児童数や学級数は?学校規模を知るデータ
学校の規模や雰囲気をつかむために、児童数や学級数のデータも見てみましょう。
学校名 | 児童数 | 学級数 |
---|---|---|
興文小学校 | 431 | 16 |
東小学校 | 454 | 19 |
西小学校 | 625 | 24 |
南小学校 | 239 | 12 |
北小学校 | 722 | 28 |
日新小学校 | 189 | 8 |
安井小学校 | 607 | 23 |
宇留生小学校 | 451 | 20 |
静里小学校 | 376 | 14 |
綾里小学校 | 139 | 7 |
江東小学校 | 426 | 17 |
川並小学校 | 124 | 7 |
中川小学校 | 756 | 29 |
小野小学校 | 910 | 34 |
荒崎小学校 | 231 | 12 |
赤坂小学校 | 407 | 18 |
青墓小学校 | 335 | 15 |
墨俣小学校 | 251 | 13 |
上石津学園(小学校部) | 173 | 8 |
小野小学校、中川小学校、北小学校の規模が大きいのが分かりますね。
「児童数200人以下」「学級数10未満」の学校もいくつかあるので市内でも学校ごとに特色がありそうです。
大垣市の「中学校学区」一覧と学校基本データ
続いて、卒業後の進学先である中学校についてもおさえておきましょう。
中学校の学区は、高校進学や部活動にも関わる大切な選択です。
大垣市立中学校(全9校)と通学区域(小学校区)をチェック
現在、大垣市内には市立中学校が9校、お隣の安八町との組合率中学校が1校(東安中学校)、そして小中一貫の義務教育学校が1校(上石津学園・中等部)があります。
通学区域は以下の通りです。
【中学校学区一覧表】
中学校名 | 通学区域 | エリア・備考 |
---|---|---|
興文中学校 |
興文小学校の通学区域、木戸町、新馬場町、切石町1~2丁目、日の出町1~2丁目、宝和町 | 市中心部・旧城下町エリア |
東中学校 |
東小学校の通学区域、小野小学校の通学区域(津村町1~5丁目、大島町1~3丁目、開発町1~5丁目、和合新町、和合新町1~2丁目、和合本町1~2丁目、新開町を除く)、二葉町3丁目(5~15)、二葉町4~8丁目、羽衣町3丁目(4~14)、羽衣町4~8丁目、恵比寿町3丁目(3~11・16)、恵比寿町北4~8丁目、恵比寿町南4~8丁目、花園町3丁目(4~9)、花園町4~8丁目、長井町、江崎町、長沢町1~10丁目、安井町1~7丁目、新長沢町1~5丁目、寿町、小泉町、直江町、南頰町5丁目 |
市中心東部〜小野・禾森エリア マンモス校 新校舎は2015年に完成。 |
西中学校 |
日新小学校の通学区域、西小学校の通学区域(木戸町、新馬場町、切石町1~2丁目、日の出町1~2丁目、宝和町を除く) | 市中心西部〜入方・割田・友江エリア |
南中学校 |
南小学校の通学区域、東前町、東前1~5丁目、大井1~4丁目、禾森1~3丁目、犬ケ渕町、南頰町1丁目(144の1・145・146・147の1・148の1・149の1・167の1・168・169の1・185の2・185の4・186の1・186の2・186の4・187の1~187の4・188・189の1・189の2・195の1~195の3)、南頬町4丁目(59の1・60~62の1・62の3~62の6)、田口町 | 市中心南部〜南頰・禾森周辺 |
北中学校 |
北小学校の通学区域 |
市中心北部・駅北〜林町・笠木エリア |
江並中学校 (岐阜県大垣市外渕4-66) |
江東小学校の通学区域、川並小学校の通学区域(小泉町、直江町を除く)、築捨町1~5丁目、新田町1~2丁目、問屋町 | 市南東部〜江東・外渕エリア |
赤坂中学校 |
赤坂小学校の通学区域、青墓小学校の通学区域 |
市北西部・赤坂〜青墓〜昼飯エリア |
西部中学校 |
宇留生小学校の通学区域、静里小学校の通学区域、綾里小学校の通学区域、荒崎小学校の通学区域 | 市西部〜長松・荒尾・静里・綾野など |
星和中学校 |
中川小学校の通学区域、津村町1~5丁目、大島町1~3丁目、開発町1~5丁目、和合新町、和合新町1~2丁目、和合本町1~2丁目、新開町 |
市北部〜北方・中川・和合・開発エリア マンモス校 |
東安中学校 |
墨俣小学校の通学区域 |
市南西部・旧墨俣町周辺 安八町との組合立 (結小学校卒業生も入学) |
上石津学園(中学校部) |
上石津学園小学校部の通学区域 |
市南西部・上石津町全域 小中一貫校(中学部) 2024年に校舎竣工。 |
出典:「通学区域一覧-大垣市」
※安井小学校を卒業する児童は、東中学校・南中学校・江並中学校の中から進学先を選択できます
小学校よりも大きく学区が広がりました。通学距離が長くなるケースが多くなります。
中学校の生徒数や学級数は?学校規模を知るデータ
中学校選びにおいても、学校の規模感を確認しておきましょう。
学校名 | 生徒数 | 学級数 |
---|---|---|
興文中学校 | 298 | 12 |
東中学校 | 673 | 26 |
西中学校 | 343 | 13 |
南中学校 | 348 | 17 |
北中学校 | 357 | 15 |
江並中学校 | 296 | 11 |
赤坂中学校 | 420 | 17 |
西部中学校 | 658 | 24 |
星和中学校 | 537 | 19 |
東安中学校 | 294 | 13 |
上石津学園(中学校部) | 101 | 5 |
全体的に小学校よりも学校規模が大きくなりました。ガラッと新しい環境になりそうですね。
【学区選びのポイント】大規模校?小規模校? わが子に合う学校の見つけ方
学区情報を集めていると、
「この学校は生徒数が多いな」
「こっちは少ないみたい」
と、学校の規模(児童・生徒数)が気になる方も多いのではないでしょうか。
「子どもが多い方が活気があって良い?」
「いや、人数が少ない方が先生の目が届きやすいのでは?」
――どちらが良いか、悩んでしまいますよね。
結論から言うと、「大規模校だから良い」「小規模校だから安心」と一概には言えません。
それぞれのタイプにメリットとデメリットがあります。
大切なのは、それぞれの特徴を理解し、お子さまの個性やご家庭の方針に合った環境を選ぶことです。
大規模校・小規模校 それぞれのメリット・デメリットを知っておこう
まずは、一般的な傾向を見てみましょう。
比較ポイント | 大規模校の傾向(メリット/デメリット) | 小規模校の傾向(メリット/デメリット) |
---|---|---|
教育・学習環境 |
◎ 多様な学習(習熟度別など)、専門教員による指導、活発な意見交換 △ 一人ひとりへの細かな対応が難しい場合も、埋没してしまう可能性 |
◎ 先生の目が行き届きやすい、質問しやすい雰囲気、落ち着いた環境 △ 多様な意見に触れる機会が少ない、学習形態や専門教員が限られる可能性 |
人間関係・社会性 |
◎ たくさんの友達と出会える、多様な価値観に触れる、クラス替えで関係リセットも △ 関係が希薄になる可能性、孤立感を感じる子もいるかも |
◎ アットホームな雰囲気、深い人間関係を築きやすい、異学年交流が活発 △ 人間関係が固定化しやすい(合わないと辛いかも)、多様性が少ない |
活動・施設・設備 |
◎ 部活動や委員会の種類が豊富、行事が盛り上がる、設備が充実している可能性 △ 人気の活動は競争が激しい、施設利用に順番待ちも |
◎ 誰もが活躍・参加しやすい、施設を使いやすい、リーダー経験を積みやすい △ 活動の選択肢が少ない、設備が限られる可能性 |
保護者の関わり |
◎ PTA役員などが回ってくる頻度が少ない傾向 △ 保護者同士の繋がりは希薄になりがち |
◎ 保護者や地域との連携が密 △ PTAや地域行事への参加負担が大きい傾向 |
先生からの目配り | △ 全体を把握することが中心になりがち | ◎ 一人ひとりの個性や変化に気づきやすい |
将来的な変化・その他 | ・クラス替えで環境が変化しやすい |
・近隣校との統廃合の可能性も ・中学進学時に規模のギャップを感じる可能性 |
学校のタイプによって環境がかなり違うことがわかりますね。
例えば、「たくさんの友達と関わり、多様な活動や競争の中でたくましく育ってほしい」 と考えるなら、大規模校の環境がイメージに近いかもしれません。
一方で、「先生との距離が近く、アットホームな雰囲気の中で、一人ひとりのペースを大切にしながら成長してほしい」 と願うなら、小規模校の方がしっくりくる可能性があります。
このように、メリット・デメリットを参考に「わが家やわが子には、どちらの環境がより合っていそうか?」と考えてみることが第一歩です。
もちろん、学校選びは規模だけでなく、この後お伝えする他の視点も大切になってきますので、合わせて考えていきましょう。
- 学校規模の決まり方:
学校規模は、その学区内の人口(児童生徒数)によって主に決まり、必ずしも学校自体の魅力や評判(人気)と直接比例するわけではありません。都市部や新興住宅地では大規模に、郊外では小規模になる傾向があります。 - いじめ・不登校:
どちらの規模でも起こり得ます。学校規模によって、問題の見つけやすさや解決方法、サポート体制などに違いが出る可能性はあります(例: 小規模校は発見しやすいが関係固定化の懸念、大規模校は発見が遅れやすいがサポート充実の傾向など)。しかし、大切なのは規模ではなく、学校がいじめ防止にどう取り組み、相談しやすい体制があるかです。
規模だけじゃない!学校選びで本当に大切なこと
ここまで規模の違いを見てきましたが、学校の魅力は規模だけで決まるわけではありません。
- 学校の教育方針や理念
- 先生方の熱意や雰囲気
- 特色ある取り組み(英語教育、地域連携など)
- 学校全体の「空気感」や「校風」
こうした数字では見えない「ソフト面」も、お子さまが楽しく学校生活を送る上で非常に重要です。
わが子にピッタリの学校環境を見つける3つのヒント
では、どうやって最適な学校を選べばよいのでしょうか?
以下の3つの視点で考えてみましょう。
1. お子さまの「個性」と「学習スタイル」から考える
まずはお子さま自身をよく観察しましょう。
-
活発・社交的な子: 多くの友達や多様な活動がある大規模校の刺激が合うかも。
-
内向的・マイペースな子: 先生との距離が近く、落ち着いた小規模校の雰囲気が安心できるかも。
-
競争や多様な学びを求める子: 切磋琢磨できる環境や選択肢が多い大規模校が向いているかも。
-
じっくり学びたい・サポートが必要な子: 一人ひとりへの丁寧な対応が期待できる小規模校が合いそうかも。
ただし、決めつけは禁物です。
上記はあくまで一般的な傾向。
大規模校の多様性の中で気の合う仲間を見つけて安心する子もいれば、小規模校の固定化された人間関係に息苦しさを感じる子もいます。
一番大切なのは、お子さまが「どちらの環境でより安心して、自分らしく力を発揮できそうか」 という視点です。
2. ご家庭の「教育方針」と「優先順位」を整理する
次に、ご家庭として学校選びで何を重視するかを整理しましょう。
学力や競争環境を重視するなら | 多様な学習機会や専門的な指導、同級生と切磋琢磨できる環境が期待できる大規模校が候補になるかもしれません。 |
---|---|
温かいコミュニティや手厚さを重視するなら | 一人ひとりへのきめ細かな配慮や先生との近さ、アットホームな雰囲気を求めるなら小規模校が魅力的に映るでしょう。 |
多様な出会いや幅広い経験を重視するなら | 多くの人との関わりや、豊富な部活動・委員会などの選択肢がある大規模校が視野に入ってきます。 |
全員参加やリーダーシップ経験を重視するなら | 一人ひとりが主役になる機会が多く、様々な役割を経験しやすい小規模校に関心が向くかもしれません。 |
生活面・将来も見据えて | 通学(時間・安全性)、PTA活動(負担感や関わり方)、中学校への進学といった現実的な側面も重要な判断材料です。 |
子どもの現在の個性だけでなく、「親としてどう育ってほしいか」という視点も加えると、学校選びの軸がより明確になります。
3. 規模だけでない「リアル」な情報を集める
規模やデータだけでは分からない、学校の「リアル」な姿を知ることも大切です。家を探している段階では限界もありますが、できる範囲で情報収集を進めましょう。
-
基本情報: 学校HPで方針や特色をチェック
-
地域情報: 街を歩いて雰囲気を感じる、地域の人(知人・友人・園の知り合い等)に聞く
-
学校の空気感: 学校公開や行事に参加(タイミングが合えば)
-
安全性: 通学路を実際に歩いて確認
まず基本として、学校のウェブサイトで教育方針や年間行事、特色を確認します。
次に、地域の「生きた」情報に触れてみましょう。
実際に候補エリアを歩き、公園やスーパーなどで街の雰囲気や子どもたちの様子を感じてみてください。
可能であれば、その地域に住む知人・友人から学校の評判を聞くのが一番です。
もし候補学区の園を利用できる状況なら、保育園などで知り合った人に尋ねるのも良いでしょう。(ただし、情報は主観的な場合もあるので参考程度に。)
タイミングが合えば、学校公開日や運動会などの行事に参加してみるのもいいです。
短時間でも、ウェブサイトだけでは分からない学校の空気感(子どもたちの表情、先生方の様子、校舎の清潔さなど)を肌で感じられるかもしれません。
そして、候補地がある程度絞れたら、必ず学校までの道のりを実際に歩き、通学路の安全をご自身の目で確認してください。これは日々の安全に関わる非常に重要なチェックポイントです。
一つの情報源に偏らず、総合的に判断しましょう。
学区選びは、家づくりと同じくらい、ご家族の未来に関わる大切な選択です。
大規模・小規模それぞれの特徴を理解した上で、お子さまの個性とご家庭の価値観、そして学校の「リアル」な情報をもとに、後悔のない選択をしてくださいね。
学区と家(土地)、どっちを先に決める?プロが教えるポイント
さて、ここからは学区選びと家づくりを進める上でのポイントを解説していきます。
理想の学区で、理想の家を建てるために、ぜひ参考にしてください。
【結論】家探しと学区選びは同時に進めたい!
多くの方が悩むのが、「学区を先に決めるべきか、家(土地)を先に決めるべきか」という点です。
結論から言うと、学区選びと家探し(土地探し、住宅会社選び)は、できるだけ「同時」に、連携させながら進めるのがもっともおすすめです。
なぜなら、学区だけを先に決めると「希望エリアに予算内の土地がない…」となったり、土地を先に決めると「住み始めたら学区の雰囲気が合わなかった…」といったミスマッチが起こりやすいからです。
まずは、「学区と家探しはセットで考え、バランスの取れる着地点を探していく」という基本を押さえておきましょう。
もし進め方に迷ったら、一人で抱え込まず、家づくりの専門家に相談するのも有効な手段です。
【FP視点】教育費も考えた学区選びとお金の計画
FP=フィナンシャルプランナー
家づくりと学区選びを同時に進めるのであれば、「住む場所によるコスト差」と「学校以外の教育費」についても注目しておきたいところです。
一般的に、子どもの数が多いエリア(=人気のエリア)では土地や物件の価格が高くなりがちです。
また、家を買った後も、塾や習い事、将来の進学費用といった教育費は、予想以上にかかるものです。
もし、特定の学区にこだわりすぎて予算ギリギリで家を建ててしまうと、「住宅ローンで手一杯で、子どもの教育費を十分に確保できない…」という事態になりかねません。
「住宅ローン・維持費で子供にお金をかけられない…」とならないためにも、学区の希望を少し広めに持ち、予算内で無理のないエリアも候補に入れておくことをおすすめします。
学区だけじゃない!家づくりで重視したい立地や周辺環境のこと
お子さんが通う学校ももちろん大切ですが、家族みんなが毎日快適に、そして安全に暮らすためには、学区以外にも目を向けるべきポイントがたくさんあります。
「学校はいいんだけど、なんだか暮らしにくい…」とならないよう以下の点も忘れずにチェックしましょう。
- 暮らしの利便性(スーパー/病院/銀行など)
- 交通アクセス(通勤・通学)
- 安全性(地震・水害)
大垣市の転校・入学手続きも知っておこう(小中学校共通)
引っ越しが決まると、お子さんの転校や入学の手続きが必要になりますね。
特に年度の途中での転校などは、親子ともにいろいろ心配なこともあるかもしれません。
ここでは、大垣市での手続きの基本的な流れや必要書類などをまとめました。
具体的な手続き方法と必要書類
大垣市での転校・新入学の手続きは、主に市役所の学校教育課が窓口となります。
基本的な流れと必要書類は以下の通りですが、個別のケースによって異なる場合があるため、必ず事前に大垣市ホームページをご確認ください。
- 現在通学中の学校での手続き(転出前)「在学証明書」と「教科用図書給与証明書」の受け取り(転入先で提出)
- 前の住所地の市区町村役場での手続き(転出前)住民票の転出+「転出証明書」の受け取り
- 大垣市役所での手続き(転入後)「転出証明書」と「転入届」の提出「就学通知書(転入学通知書)」の交付
- 転入先の新しい学校での手続き「就学通知書(転入学通知書)」「在学証明書」「教科用図書給与証明書」の提出
関連リンク:転校するときは(大垣市公式サイト)
お子さまが新しい環境に慣れるためにできること
新しい学校、新しい友達、新しい環境… 転校は、お子さんにとって大きな変化であり、期待以上に不安を抱えているものです。
すぐに馴染める子もいれば、少し時間が必要な子もいるでしょう。
「不安な気持ちを聞く」「前向きなイメージを作る」「地域のイベントに一緒に参加する」などなど…できることはたくさんあります。
焦らずお子さまのペースを見守り、いつでも味方でいてあげてくださいね。
まとめ:最適な学区選びで後悔しない家づくりを始めよう
ここまで大垣市の通学区域データから始まり、学区選び×家づくりの進め方についてご紹介しました。大垣市内の小中学校は全部で29校です。選択肢はたっぷりと用意されています。
学区を選ぶ前に、家族のライフスタイルに合わせた資金計画をしっかりと把握しておく必要があります。
もしこの記事を読んで「希望の学区と予算のバランスが難しい」「プロの客観的なアドバイスが欲しい」といった疑問が残った方は、地域密着型の家づくりの専門家に相談してみるのをおすすめします。
私たち『おうちの相談窓口 大垣店』は、家づくりの中立的な相談窓口です。
資金計画の立て方から、土地探し、信頼できる建築会社の選び方まで、トータルでサポートさせていただきます。
ご相談は何度でも無料ですので、どうぞお気軽にご活用ください。
この記事を書いた人

大垣店 家づくりアドバイザー 小森
注文住宅の相談窓口大垣店所属/自身のマイホーム購入経験、FP(ファイナンシャルプランナー)・住宅建築コーディネーター資格を基に活動/得意分野はライフプラン・資金計画の立案、最適な住宅会社紹介/「第三者の視点」で後悔しない家づくりを支援。お客様との信頼関係を重視し、親身なサポートを心がけている/ 【保有資格:FP2級 / 住宅建築コーディネーター】